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バック・トゥ・ザ・バージョンディスプレーの解像度が800x600なのである。各種の設定画面を立ち上げると、中には「OK」ボタンがディスプレーの遙か下方に沈み込んでいてクリックできないものもある。カーソルでドラッグしてウィンドウを引っ張り上げようとしたが、これもうまくいかない。(いま考えると下部パネルのアプリ名のところで右クリックから「移動」で動かすことが出来た?)この点、さすがにWindowsは良くできていて、解像度に合わせてウィンドウの大きさも自動的に縮み、見づらくなったとしても極力使えるように設計されているのだが。 Ubuntu 9.04では解像度の設定は上部パネルの「システム」→「設定」→「ディスプレイ」で変更するとなっているのだが、そこを開けて見てみても、モニタは不明と表示され、解像度の選択も800x600、640x480、400x300しかないのだ。こんな状態では少なくとも実務的には実際上使えそうもない。 もちろん、これが本当に今すぐ使えないと困るという状況であれば、オンボードビデオを使うなり、グラフィックカードを交換するなりの方法で試してみる手もあるのだが、ひとつには先にインストールに成功した98と古いゲームのことを考えると、環境を変えたらそちらの方が再び不安定になるかもしれず、今回はあくまでも勉強なのだと思って、とにかく現在の構成で出来るところまでやってみることにする。 そこでネット上に調べに行ったのだが、この時点ではそのものズバリのうまい解決策は見つけられなかった(「補足」に書いたように本当はちゃんとした解決策があったようだが)。Ubuntu、Matrox、G450などのキーワードで検索をかけてみた結果、ヒントになりそうに思えたのは、数年前のUbuntu日本語フォーラムで、設定をいじれば使えるはずという意味の書き込み。その方法は上部パネルの「アプリケーション」→「端末」で sudo dpkg-reconfigure xservre-xorg と入力すればグラフィック関係の設定が出来るから、その中で"mga"を選べばよいというもの。 しかし、どうやらこのxserver-orgっていうのは、新しいバージョンではディスプレイの設定項目が削られているらしく、9.04で出来るのはキーボードの設定だけ。もはや手詰まりで、あとはこの書き込みの日付から察して、古いバージョンのUbuntuならG450で解像度の変更が出来るのかもしれないという可能性にかけるしかない。 それで改めてUbuntuの古いインストールデータを落としに行くことにした。 今度あらたにダウンロードしたのは8.04と7.10。試しに8.04をRITECのメディアに高速で焼いてみたが、やはりこれではインストールできず、TDKのメディアを使って気長に4倍速で焼き付ける。 ちなみに実験なのでこれ以外にいろいろと試してみたのだが、たとえばPentium4でGeForce FX5200を使ったマシンではCDから動かす、いわゆるCDライブ状態で9.04を使うと画面も正常だし解像度の変更も出来た。しかし逆に他のバージョンではダメで、8.04では画面が乱れて全く使えず、7.10では起動すらしなかった。 "M-2"では、TDKメディアへ4倍速で書き込んだディスクを使った場合のみ、いずれもインストールに成功したが、9.04と8.04は初期状態では解像度が800x600より上がらず、7.10のみ1024x768で立ち上がった(ハードディスクにインストールした場合)。 とにかく上に書いたようなことを何度も繰り返し、間違った解像度変更をやって400x300から戻らなくなったり、度々Windowsに戻っては不要な領域を削除し、ブートローダーをぶっ壊し、xserverを立ち上げ、xorg.confの中身を覗き、と結局数日をこんなバタバタで過ごしてしまった。 何かやっている間に突然起動画面で「Low modeになってるぞ。直したいなら自分で直せよ」みたいな英語のメッセージが現れて、これはラッキーと思って設定してみたけど、なぜだか結局うまくいかなかったということもあった。 ところで、Windowsが生きている環境でUbuntuをインストールする場合、BIOSの起動画面から直接CDブートをさせてUbuntuを起動することも出来るし、Windowsから起動することも出来る。ただこの二つのやり方は微妙に違っているところがあるみたいで、ちゃんと確かめたわけではないが、デュアルブートを選択した場合、Windowsから起動した方がUbuntuをインストールする場所を指定しやすいような気がした。一応参考まで。 さて、上にも少し触れたが最後に7.10を6GBくらいの領域にインストールしたところ、このバージョンなら上記のxserver-orgを立ち上げるやり方でグラフィックの設定が出来ることがわかった。もちろんここでも基礎知識がない上に英語もよくわからないので、何度が失敗したあげく結局Ubuntuがデフォルトにしてくれている設定通りに、ただエンターキーを叩きまくっていったら結果的に大成功ということになったのである。 めでたし、めでたし。どっとはらい。こうしてUbuntuはいつまでも平和に暮らしましたとさ。と、まあここで良しとしてもよかったのだろうが… |