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08年のワゴン

2月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜 UFO動画 〜

 10代の頃までは「メディア」にとてもあこがれた。

 最初は紙メディアで、わら半紙に「新聞」やマンガを描いて「雑誌」を作り遊んでいた。たぶん小学校の低学年の頃のことである。その後、紙メディアは手書きからガリ版に発展したが、もちろん電子コピーもワープロも無い時代だったから、それでも相当立派なメディアだったと思う。
 それにしてもだんだん大きくなると、紙メディア以外にも興味が出てくる。当時まだカラオケという言葉は一般的で無かったが(もちろん市販のカラオケソフトも無い時代)、すぎやまこういちだったかのFMラジオ番組で週にいっぺん歌謡曲のカラオケを流す番組があって、それを録音して自分の歌をかぶせたテープを作ったり、ポータブルステレオ(もちろんアナログレコード用)を使って弟を相手にディスクジョッキー番組ごっこをしたり。歌のアルバムや音楽入りの朗読テープを作ったこともあった。
 しかし、やはり一番のあこがれは動画だった。動画と言えば一般の人間には家庭用8ミリ映画しか無かったが、当然あまりにも高価で手が出せるようなメディアではなかった。高校の文化祭で後輩の家の8ミリを借りて短い映画を撮ったのが唯一の動画体験だ。
 普通のフィルム写真でプラモデルを撮った「特撮」などを作りながら、いつか自分で働くようになったらスライド映写機を買ってポジフィルムと音楽テープで疑似映画を作ろうと思ったものだった。(その後人生を踏み外したので結局かなわなかったが。(笑))

 さて、長々と思い出話を書いてきたけれど、最近になってメディアが急速にパーソナルなものになったことが感慨深いのである。
 実はこのところネット動画にはまっているのだが、そのきっかけは初音ミクだったりする。詳しくはググってもらいたいが、ようするにパソコンに音楽付きで歌を歌わせることが出来るソフトだ。これにさらに3D動画などを組み合わせることで、全くの個人がひとりのアイドル歌手をこの世の中に作り出してしまうことさえ可能になったのだ。もはや生身の俳優もセットも楽団も、撮影・録音機材さえいらないのである。
 いったいなんという時代だろう。
 最先端を行く人たちは、もうとんでもないレベルまで達している。

 と、ここからがそろそろ本題。そんなこんなでYoutube動画をいろいろ見ていたのだが、その中にUFOものがけっこうあった。一番のお気に入りがこれ。

http://www.youtube.com/watch?v=qZhrY4d_I3A

 ちょっと恐い。続いてこれ。

http://www.youtube.com/watch?v=u81Nk1gN8ao

 それからこんなのも。

http://jp.youtube.com/watch?v=up5jmbSjWkw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=UDJpgLFOi48&feature=related

 最初の二つはベネズエラのロス・ロクエスという高級リゾート地を巨大UFOが攻撃してきたという映像らしい。マンバードという人(集団?)がアップロードしているようだが。
 下の二つはそれぞれハイチとアリゾナで目撃されたUFOということになっているが何となく似てる。なおこれについては以下のような動画がアップロードされている。

http://jp.youtube.com/watch?v=CvIAGAKBbEU


 まあ、と言ったところで、口直しに再度ロス・ロクエスのシリーズから何本かまとめて以下に紹介してみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=pVV3YAgHl2o

http://www.youtube.com/watch?v=Ux0alGxUnWU

http://www.youtube.com/watch?v=fuvGoqGuv2s

http://www.youtube.com/watch?v=TZFYH93LXQM

http://www.youtube.com/watch?v=9QqFUcKbT8g


 最後に、これは本物だ!というとっておきの映像を一本。ではまた。

http://youtube.com/watch?v=QIwPlKZXerI



3月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜 散 歩 〜

 若い頃からよく花見をしてきた。仲間とわいわいやる桜の花見も好きなのだが、どちらかというと梅見の方が多かった。たぶん梅見はひとりでもよいからだろう。
 梅見というのはたいてい寒い。じっと座って酒を飲む気分にはならない。だから歩く。歩きながら屋台で一杯引っかけたり、何か食べたり。人生で一番激しく生きていた20代、お金のかからない息抜きとしてよく青梅の吉野梅郷を歩いたものだ。
 今年は思い立って数年ぶりに梅見に出かけた。本当は昔のように青梅に行こうと思ったのだが、ちょっと時期が早くまだ梅が咲いていないようだったので、とりあえず自宅から数キロ離れた大宮第二公園に行ってみた。
 梅林とは言え狭いところで平日のため格段のイベントもなく、ちょっと寂しかったが、日差しの暖かさもあって、良い気分転換になった。
 梅見に前後して桶川の諏訪野遺跡の見学会にも参加した。この日は逆にものすごく寒い日だったが、予想以上の参加者が集まり、現場には長蛇の列が出来た。
 この遺跡は江川河畔の台地上から出た埼玉県下で最大と言われる縄文中期の環濠集落跡だが、実は圏央道の工事に伴う発掘で発見された。写真でもわかるとおりもう目の前まで橋脚が作られてしまっている。しかし、これだけの遺跡である。なんとかして道路を迂回させるなどの方法で永久保存させることは出来ないのだろうか。


4月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  動画配信 〜

 2月に引き続いてネット動画の話。

 前回は投稿動画を紹介したが、今気になっているのは商業系動画サイトである。
 きっかけはビデオレンタルで欲しいタイトルが見つからなかったこと。実は「落語天女おゆい」というアニメを見てみたいと思ったのだが、近くのレンタルショップには置いていない。さすがに何万円も払って新品のDVDを買う勇気はない。ためしにネットで検索してみるとニフティの動画配信サービスのラインナップに入っているのがわかった。
 第1話は無料視聴できるので見てみたが作品自体はイマイチで、ダウンロード購入するかどうかちょっと迷い中(笑)。それというのも普通のレンタルショップの価格に比較すると少し高めの上に画質も悪い。ストリーミングでストレス無く見るのにはこの程度の画質でないとダメなのだろうが。

 (関係ないがぼくが何十年かぶりにまともに見たNHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」の視聴率が関東圏で過去最低だったそうだ。シャレたおもしろいドラマだったと思うのだが。落語がダメなのか、上方というのがダメなのか。落語ブームと言われるが実際にはそうでもないのか。そういえばテレビ埼玉の「関口さん1」が突然の「リニューアル」でネット上ではファンが大騒ぎしている。番組中で出演者がテレ玉一の高視聴率と自画自賛したり、イベントなども盛況だったのだが、実際はスポンサーが見つからずDVDも売れずに行き詰まったらしい。人気とかブームとかっていうのは本当に表層的なものばかりなんだろう。)

 さて、ついでに、気になっているドラマやテレビ場組などを調べてみたら、「水曜どうでしょう」やNHKの地方局限定で放送された「刑事の現場」のスピンオフドラマなど、いろいろ見られることがわかってきた。
 無料のものはともかく、有料のものはやはり画質の悪さや割高感が否めない。さらにサービスの体制自体が不安定でもある。放送局が番宣で流しているものは本放送が終了すればすぐ無くなってしまうだろうし、有料サービスでもいつ配信停止になるかわからない。老舗に近いインプレスではすでに撤退が告知されている。
 テレビのVHF放送とラジオ、それにアナログレコードくらいしか無かった時代に比べて、今ではメディアもコンテンツも膨大な量になった。本来はうれしく楽しいことのはずななのだが、なぜか逆に振り回されている感じがしてしまう。

 つくづくバカな、オレ・・・

@nifty動画
http://douga.nifty.com/

刑事の現場・ミニドラマ
http://www.nhk.or.jp/nagoya/keiji/movie.html

インプレスTV
http://impress.tv/host/sp/headline/


5月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  ビデオ、DVD、本など 〜

 このところ少しまとめてビデオやDVD、本などを買った。

 いずれも中古品や値引き品ばかりだが、こういうのはタイミングで買わざるをえないので、同じ時期に重なってしまうことがある。

 本は読んでみたいと思っていた文庫や新書、コミックなどをイーブックオフの中古で。(この手の本屋では「古本」とは言わないみたいだ)
 クレジットカード払いだと3品もしくは\1500以上で送料無料になるから、何冊かあらかじめ目をつけておいて一気に買う。新刊で買うのに比べ半額くらいで買えた。
 もう一冊、「アリア」の最終巻。話が終わってしまうのは寂しいが、この手のコミックには珍しく作者がきっちりと終わらせていることに好感を覚える。この本は近くの店で新品値引きのものを購入。

 ビデオでは、まず「傷だらけの天使」VHS版全13巻。ネットオークションで。最安値をねらったのだが、おおむね相場くらいになってしまった。それだけ入札者がいるということか。未だに人気衰えず。
 DVDでは「魔神ドラキュラ レガシーBOX」。まず単品では手に入らないスペイン語版等の珍しい初期ドラキュラ映画の作品集だが、これもオークションで半額くらい。
 新品購入したのは「ブレードランナー ファイナルカット」。これはもう半年前から発売されたら買う決意でいたのだが、やっと来月発売になる。ので、もちろん現物は手に入れていないが、アマゾンの先行予約で26%OFFにて。

 まとまるとちょっと支払いがかさむが、今は映画を見に行くことも全くなくなったし、たまの贅沢ということで。


6月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  思想地図vol.1 〜

 最近あまり真面目に「思想」と取り組むことがない。
 たまには最新の思想に触れてみようと思って購入したのが『思想地図vol.1』(東浩紀・北田暁大編/NHKブックス別巻)である。書き手は皆若い。20代から30代の論客だ。
 結構おもしろいので興味のある人は読んでみたらよいと思う。今月の亭主口上で触れたような日本の近代的な刑事処罰の思想を、歴史的に振り返って現在の問題を考察する『〈生への配慮〉が枯渇した社会』(芹沢一也)など、いろいろ勉強になる。

 しかし、あえて言えば何かちょっと高級な洋菓子と言うか、口にまろやかで上品なのだが、ガツンとしたところ‐‐つまり硬くてエグくてとても食えない、という部分が少ないのが少々物足りない。まあ、そこのところが「現代」なのかもしれないが。
 今号はナショナリズムの問題を特集しているのだが、時代が一回りして、何となく既視感のある国家論やマス論が、昔とは少しずつ位相をずらして語られているという感じを受ける。
 つまり、昔ならマルクス主義的国家論=暴力装置としての国家という分析をすれば、革命→国家の解体といった論理でつながっていったものだが、たとえば萱野稔人などの結論はナショナリズムの積極的肯定(とは言っても「抵抗の手段としてのナショナリズム」ということらしいが)へと至っていく。

 もっとも、この本は単純に論理のおもしろさとか、新しい視点の提起という点だけで評価するべきではないのだろう。
 70年安保の敗北から80年代のバブル景気と「ポストモダン」ブーム、さらにその後のバブルの崩壊と共に、日本思想界はペンペン草も生えないような焼け野原と化し(いみじくもこの本の鼎談の中で論者たちはバブル崩壊後の不況期を「第二の敗戦」と呼んでいる)、その中から「復興」を進めてきた若き思想家たちが今まさに苦闘している、その現在進行形の思想「ライブ」を書籍の形にしたものがこの本なのだと思う。
 「構造主義」を最後に、思想界は「ポスト〜」というような受動的な規定でしかくくれない展開しかできていない。そうした日本思想界が今後どのように発展していくのか、ひとつのメルクマールになる本なのかもしれない。


7月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  人類は衰退しました 〜

 いわゆるライトノベルである『人類は衰退しました』(田中ロミオ・著、山崎透・イラスト/ガガガ文庫)。タイトルとイラストのギャップに引きつけられた。読み始めるとふわふわした女の子の一人称の文体に目眩が…。 ファンタジーものだと思っていたのだが、どうも一筋縄ではいかない伏線だらけ。
 短・中編集というべき1巻と2巻を読んだのだが(3巻は長編になってちょっと雰囲気が変わるらしい)、これはかなりハードなテーマのSFではないか。
 設定は人類が衰退した地球。「旧人類」に成り下がったヒトに代わって「人類」になったのは正体不明の妖精たち。妖精は妖精なので不思議な力で不思議なことを起こしていくが、それは基本的にヒトのカリカチュアだ。著者が人類の文化・文明を批評しているように読める。またたとえば主人公(人間の少女)が妖精の道具を使って自分の知能を減らしていくと、体のサイズが縮み、思考や言語が妖精化していくというエピソードもある。これはつまり妖精とはヒトそのものの変異体であるとも読み取れる。

 とにかくこの作品にはずいぶん昔に忘れていた「センス・オブ・ワンダー」が息づいていた。
 そんな折、あの野田昌宏宇宙軍大元帥の訃報を聞いた。野田大元帥のことだから、きっとジョン・カーターのように死という形でもって火星にでも転送されたのだろう。そう言えば野田大元帥と親交が深かった今日泊亜蘭翁も先月亡くなり、アーサー・C・クラーク氏も3月に亡くなっている。
 なんだか急にSFに触れたくなった。思えば青年期まで自分のことをSF者だと思いこんでいたのに、いつの間にかSF界隈から遠ざかってしまっていた。
 思えば遠くに来たものだ。

特別追記

〜  BLESS A BRAND NEW ANGEL 〜

 『BLESS A BRAND NEW ANGEL』は Benny Mardones(ベニー・マルドゥヌスという感じに発音するそうだ)のCDアルバムである。数年前にCDショップの店頭ワゴンの中に一枚数百円で投げ売りになっていたのを買った。とても印象的な説得力のある歌声で以後ぼくの愛聴版になった。
 先日深夜にふとこのアルバムが聴きたくなってかけようとした時、電話が鳴った。
 学生時代の友人が亡くなったという知らせだった。彼女とはそんなに頻繁に会うような仲ではなかったが、ぼくにとっては青春の時代を共有する大切な友達のひとりだった。
 その知らせを聞いた後、思い立ってこの歌の翻訳をしてみた。今までなんとなく雰囲気でしかわからなかったがやっと詳しい歌詞の内容が把握できた。自分を支えてくれた妻(恋人)が死んだ悲しみを歌った歌だったのだ。"BLESS A BRAND NEW ANGEL"というのは「生まれたての天使にご加護を」といった意味で、「生まれたて」とはつまり天使になったばかり、亡くなったばかりという意味なのだろう。
 このアルバムを、彼女と、やはりぼくの大切な友人である彼女の夫に捧げたいと思う。


8月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  SFマガジン 〜

 先月突然SFへの郷愁におそわれ、思わずSFマガジンの予約を入れた。しかし、やはりぼくが遠くにきてしまったのか、少々期待はずれの感が強い。

 古いのだ。

 これはショックだった。「新しさ」を感じられないSFマガジンなんて…
 そもそも連載が百何十回などというコラムがやたらにある。SFマガジンは月刊誌だから、普通に計算すれば10年連載して120回。つまり誌面そのものが10年間変わっていないということでもある。もちろん、内容が新しく刺激的であればよいわけだが、そういう感じでもない。
 たとえばスターウォーズ・エピソード3のような映画にしろ、いわゆるライトノベル系の小説にしろ、感覚の鋭い作品には「今」を感じさせる新しさを見つけることが出来るのだが、少なくとも今号のこの雑誌にはあまりそういう「風」を感じない。中国SF特集ということもあるのかもしれないが。
 そして、なんとなくそこここに臭う右翼臭というか、保守的な文言が散見する違和感。

 思えばぼくがSFに触れたのは、70年代のニューウェーブ全盛の頃のことで、当時のSFマガジンには盛んにメインストリーム批判の言葉が踊っていた。そんなわけでぼくの場合、SFとは既存の文学/表現を打ち壊していく(思想)表現行為/運動であった。たぶんその当時、SFは自覚的なサブカルチャーであり、メインストリームに対抗するカウンターカルチャーだというのは多くのSF者の共通感覚だったと思う。(その当時ぼくはまだ左翼ではなかったから、その感覚はあまりバイアスのかからないニュートラルなものだったはずだ)
 
 しかしそれは幻想だったのだろう。
 確かに当時からハインラインは軍国主義だったし、豊田有恒なんていう民族主義者もいた。考えてみればSFというジャンルは近代主義が生み出した科学主義、合理主義を背景にしているわけで、自由(競争)主義と親和性が高い。まして現代SFの直系の先祖は合衆国のパルプ小説=スペースオペラであり、これはホースオペラ=西部開拓小説=帝国主義的侵略小説の道具立てを、西部劇から宇宙活劇に代えただけのものなのだから反動的なものがあっても不思議はない。

 そういうことから連想していけば、もともとSFアニメや怪獣映画、ファンタジー小説といった広い意味でのSFジャンルのファンや同人から発生したいわゆる「オタク」が、インターネット時代になって根城とした2ちゃんねるが新しい右派の巣窟となっている現状も解らなくもない。(00年代日本においてはついに「右翼」も解体しはじめ、ぼくは2ちゃん住民たちの思想を分類するカテゴリーをまだ持っていない気がする。「新しい右派」というのはそういう意味だ)
 だいたい先に書いたサブカル=カウンターカルチャーという認識も、たとえば岡田斗司夫などはサブカルチャーとカウンターカルチャーとオタク文化をそれぞれ明確に区分しているのだそうで、オタクキングにそう言われてしまうと、一層自分が遠くに来たんだなと思わずにいられない。

 日本/世界は今激動の時代に入ったと思うのだが、そんな中、懐古主義的・保守的な老舗SFメディアの姿は、現実を見たくなくて目を伏せる老人を思わせる。

 それにしても、ル・グゥインとかジュディス・メリル、またSFマガジンの現執筆陣である香山リカなど、女性の作家・論者には革新的であったり思索的であったりする人が目に付くのだが、そこには何か現状打破のヒントがあるのだろうか?
※    ※    ※
 気づけば全然「お気に入り」になっていなかったので、少し付け足し。
 古い映画を続けて3本見た。「原子怪獣現る」「放射能X」「黒い蠍」。傑作の誉れ高い「原子怪獣〜」だが、どうしても「ゴジラ」と比較してしまう。やはり全面的に「ゴジラ」の方が上だなぁ。「黒い蠍」は特撮場面が演出を含めて古くさい。この中では「放射能X」が一番おもしろいかった。この邦題とDVDジャケットのマンガな蟻の絵でかなり期待薄だったが、実際は脚本・特撮・演出とも良くできたパニック映画の傑作だった。
 もう一つは最新作、深夜枠で放送中のアニメ「夏目友人帳」。まさに「今」を感じさせるファンタジック・ホラーです。


9月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  今日の早川さん 〜

 ついつい買ってしまった「今日の早川さん」。もうハマりまくりである。

 ぼくはオタクではないが、自分の知っているSFの話とかが出てくれば、そうそう、とか、いやそれは違うし、とか突っ込みを入れながら読んでしまう。
 それで続いて「今日の早川さん2」を買うわけだが、これが(ぼくはオタクではないので意図したわけではないが)「限定版」の方で、ついつい、いったい「通常版」との違いは何なのかとかネットで調べ始めるはめに(…オタクではないのでどうでもよいことだが、オマケが付いていること以外ではカバー絵が微妙に違っていることを発見)。
 で、ついでに作者のcocoさんのブログに行ってみて、すでに単行本で読んでいるにもかかわらずブログ掲載版の「早川さん」を全部読んでみたりとか。もちろんだからと言ってぼくがオタクであるわけではないが。
 ちなみに、早川さんに刺激されたからと言うわけではないが(ほんとうですよぉ)、自分の"New Input"も相当ひさしぶりに更新しております。

 にしても、どうやらcocoさんはご病気のようで、入院という話題が出ている。早いご回復を願うばかりである。


10月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  作業率アップ用? マウスと音源 〜

 久々にちょっと量の多い仕事が入った。表計算ソフトで入力とデータ処理をする仕事なのだが、相当に複雑で神経を使う。
 間違いを少なくするために新しいマクロを10本ほど書いて、なるべく処理を自動化するようにした。もっともマクロを書いている時間と入力そのものの時間とを比較すると効率がよいわけではない。
 それにしても表計算の画面を行ったり来たりしなければならないのだが、これが結構大変。とにかく簡単に速く縦横スクロールをして目指すセルに数字を入力したい。ということで、まず考えたのが横スクロールが出来るようにするソフト。

 フリーソフトで良いものがあった。望月紀嗣さん作のSoftTilt Ver1.11。これはシンプルなところが気に入った。Shift+ホイールで横スクロール操作ができる。
 実際しばらくこれを使っていたが、片手でデータ用紙の当該部分を押さえ片手でマウスを握るとシフトキーが押せない。もう一本手が必要!
 手はネット上では入手できないので(店頭でもね)、この際マウス自体を換えてみることにした。ちなみに今使っているのはエレコムのレーザーマウス GRAIA M-GRUP2RBK。これはけっこうお気に入り。

 さて、今回仕事用に欲しかったのは同じエレコムのダブルホイールマウスM-DWURシリーズだったのだが、探しても見つからない。通販なら手に入るだろうけれど今回はあきらめて、一番うちから近い店にあったごく普通の横スク型マウス、サンワサプライのグランツHS(シルバー)MA-G9Sを購入した。
 サイドボタンとホイールで横スクロールできる(もちろんホイール自体を横に倒してもok)。

 マウスはこれでよいのだが、もう一つ精神的な集中力も高めたい。昔からの「ながら」体質なので仕事中はテレビをつけたり音楽をかけたりしないとなんだか落ち着かない。
 ただ今回の仕事はかなり神経を使うのでテレビを見ながらという感じではないし、かといって音楽を聴きながらというのでもない感じ。それでドラマCDを聴きながらやったら結構良い感じだった。
 とは言えそんなにドラマのCDを持っているわけではない。何か適当なものはないかとネット検索してみたら、朗読サイトというのが結構あることに気づいた。
 興味のある方は、ポータルサイトである朗読ボランティア全国ネットワーク「お話しPod」などを覗いてみてはいかがだろうか。

 もうひとつ、ネットラジオという手もあるのだが、これが案外おもしろいのが見つからない。そういう時にはまるでムチャクチャだが時にとんでもなく良いのがあったりする個人発信のネットラジオサイト「ねとらじ」なんかでつまみ食いしてみる。



 え? そんなこと書いてるヒマに仕事をしろと? まあ、それはそうなんですが…。

11月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  NHK短歌スペシャル 〜

 NHKのBS放送で年に数回程度「列島縦断・短歌/俳句スペシャル」という長時間生番組をやっている。世の中にNHK嫌いの人は右から左までたくさんいるけれど、こういう番組はNHK-BSでしか出来ない貴重な番組だと思う。

(ちなみにテレビ第1では「着信御礼!ケータイ大喜利」という番組があるけれど、これもNHKでないと実現できなかったろう。)

 たいていは土・日に連続して短歌と俳句をやるのだが(最新の回は祝日があって変則)、さすがに全部見るのは大変で、ぼくは「短歌」を部分的に見ることが多い。「短歌」でははじめの2時間程度の間に視聴者がFAXで投歌し、それをスタジオで選者が選んでいくという方式である。その間に「プロ」歌人が別会場で行う歌会の中継が挟まったりする。ぼくはこの数年、創作活動から遠ざかっているのだが、この番組には時々投歌してきた。

 最新の回は10月12日で、驚いたのはゲスト選者に漫画家の倉田真由美が出てきたこと。くらたまと短歌はちょっと結びつきにくいのだが、実際にはかなり良い選歌眼だと思う。

 で、今回ぼくはこの番組で初めて一首採ってもらえました。このページの「>番組で選ばれた六十選はこちら!」のリンクから尾崎左永子先生選の最後に入っておりますので、お暇なら見てみてください〜。


12月の店頭ワゴン

今月のお気に入り!

〜  カーボンヒーター 〜

 あらあら、なぜか気づくと12月。まだ何もしてないのに。
 と言うことで(?)冬の話題。

 入浴で着替える時の暖房用として、扇風機型のハロゲンヒーターを数年前に親が買ってきた。ただ、脱衣室など無いからトイレと洗面台と洗濯機の隙間の狭いところに置くことになり、場所取りの上に熱すぎてちょっと困りものだった。
 そのハロゲンヒーターを今年押し入れから出してみると、なぜか首のところが折れていた。補修してみようかとも思ったが、一番力のかかる部分でもあり安全性の問題もあるので、思い切って新しい電気ストーブを近くの家電量販店で買ってきた。
 「KOIZUMI カーボンヒーター KKS-0982E5」と言うらしい。(正確に言うと買ったのはシルバーだが。それにしてもアマゾンって本当に何でも扱ってるのね、とりあえず)

 これが期待通り、けっこう良い。
 棒状だからあまり場所もとらないし、すぐに暖かくなる。もちろん空気を暖める暖房機ではないので、あたるという感じだが、入浴時のごく短時間だけ使うなら充分すぎるくらいだ。
 暖房機というのは年々改良されているようだ。昔の全然暖かくならないニクロム線の電気ストーブを思うと隔世の感がある。

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